備蓄艦隊 ～艦これ航海日誌～

大淀は戦慄した。

その日所用で泊地を留守にし、帰ってきた彼女はいつものように帳簿の
確認を行った。泊地を空けたのはわずか半日。
その間に資源の一部が消えていたのであった。
量自体はそれほどではない。資源の5％程度だった。

しかし大規模作戦を一週間前に控え、わずかな資源でさえ冬眠前の熊の様に
蓄えねばならないこの時期。一体何が起こったというのか。
作戦や用兵に深く関わる参謀役を与えられている自分の知らない何かが。

大淀はすぐさま調査に乗り出した。
まず向かうは工廠。聞くところによると作戦前に大型建造を行う提督もいるらしい。
テスト前に部屋の掃除を始める、そんな気分なのだろうか。

工廠へ着くといつものように明石が作業を行っていた。
大淀に気がつくとにっこりと笑いながら話しかけてきた。
明石「工廠になんて珍しい。何か用事？」
大淀「ちょっと調べたいことがあって」
………？おかしい。妙に静かだ。溶接やクレーンの音が聞こえても良さそうだが…。
奥の乾ドックを見てみると何もない。ここではないのだろうか。

大淀「明石。今日建造された艦娘は？」
明石「ん～、今日の？ちょっと待ってね…陽炎・五月雨・龍田・白雪だね」
皆通常の建造、それも最小資源で出来る艦娘達。どうやらハズレだ。
明石に礼を告げ、考えながら工廠を後にする。

そもそもうちは大型建造で狙う艦娘は既にいなかったはず。
まるゆの建造、という可能性はあったが計画は一時中断している。
それに今の時期に建造しても作戦には間に合わない。
だとすれば、一体？

歩いていると工廠とは打って変わっていつもより騒々しい場所に出くわした。
　　　入渠ドック？出撃の予定はあったでしょうか？

中を覗いてみると見たくない光景が目に飛び込んでくる！
大和、武蔵、ビスマルク…。横には今まさに使用される直前の修復材。
嫌な予感が胸を駆け巡り、横にある補給所も覗いてみる。
こちらも賑やかだ。中心にいるのは蒼龍と飛龍。いつものようにキャッキャと
笑いながら食事を摂っている。

　　　二航戦？もう練度も十分なのに出撃？
　　　甲板に駐機してあるのは…九九艦爆、江草隊！？

九九江草といえば最高クラスの支援用艦載機である。
それを満載した二航戦はまさに神の一撃かと思える支援を行う。
逆に言えばそれほどの支援が必要な海域へと大和型を用いて出撃している。

予感は確信へと変わり、作戦司令室へと足を急がせる。
セキュリティのキーを解除するのも煩わしく多少の焦りを滲ませつつ扉を開ける。

　　　いた。
司令室は現代艦のCICを模して作られている。
暗い室内にディスプレイだけが煌々と、そして無機質に戦況を表示している。
そのディスプレイを前に『彼』が座っていた。

大淀「提督、何故今5-5を攻略する必要があるのでしょうか！？
　　 4-5までで十分では？そもそも今日はトラックにいないはずじゃ…？」
鶴「大淀、帰ったか。まずは落ち着け。質問は一つずつ、だ」

鶴「まず今攻略する必要があるか、だがその答えはノーだ。作戦後でもいい。
　 だが4-5終了時に想定以上の資源を使わずに済んだ事、今日私がトラックで
　 指揮を執る時間が出来たことから急遽出撃を決定した」
大淀「しかし作戦前に貴重な資源を投入するなんて…大和型まで」
鶴「考えてみるといい。仮に全資源の10％を消費したとしてもおよそ27万。
　　この資源で作戦が乗り切れぬわけがない。30％を投入したとしても、だ」
大淀「それはそうですが…」
鶴「それに3-5対策に多くの艦の士気を高揚させてある。作戦が始まれば
　　士気は変動する。今支援に使うのが最も効率的だと判断した。
　　とはいえ本気で10％も使うのは忍びないな。この辺りが潮時だろう。
　　一時撤退し、作戦後に再び攻略戦を展開する」

大淀「そういうことでしたか。でも出来れば事前に相談して欲しかったです」
鶴「む…それはすまなかったな。少しばかり急に決まったことで」
大淀「急はわかりますが…お願い、艦隊指揮の邪魔をしないで」

鶴「…毎回思うけど艦隊指揮権は君じゃなくて俺にあるよね？」

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唐突に始まる第何回かめのSS。今回は5-5攻略中に多少イラついたので
SSを執筆しました。あっという間に気が静まり、大破しても「頼むよ～」くらいで
済むようになりました。今後も煮詰まったらSSはありかな？

さて今月の5-5攻略戦。まだ3日ですが攻略に失敗しております。
ここは有名なあのセリフを言っておかねばなりません。

今日のところはこの辺で勘弁しておいてやるぜ！

失敗とはいっても既に4/5は削ってあるのであとはトドメだけ。
イベント後でも十分いけるでしょう。
今回はひどい戦いでした。ほとんどエリレ以外にやられました。

輪形陣の通常レ級にやられたり、ニマス目単横陣でやられたり。
それもこれも全キラつけた道中支援が来ないのがアカン。来ても1隻に集中砲火とか。
オマケに大和は外しまくるし。51cm砲ってデメリットないって話だけど実はあるのか？

溶鉱炉でも難海域攻略でもとにかく重要なのは引き際を決めておくこと。
今回も予想通り熱くなりましたが、最低28万を切らないことを決めて行ったので
あっさりと撤退です。このまま行けばクリアは出来ますが爪あとを残しますしね。

きっと今頃深海棲艦どもは「引き際が鮮やかだ。出来る指揮官だな」と話していたら
嬉しいなぁ(願望と精一杯の強がり)

一週間あれば十分回復できますし何より1-6ブーストが残っています。
当分3-2に引きこもることになるし、遠洋練習航海も中止せざるを得ませんが…。

でも勝ちたかったなぁ。

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category: 雑記

thread: 艦隊これくしょん～艦これ～ - janre: オンラインゲーム

tag: SS  大淀  5-5 

やはりどこの鎮守府も財布のひもを握っているのは提督では無く艦娘なのですね（笑） それでも既にラストを残すのみ、という点が艦娘…もとい提督の練度を表していますね！

51砲はどうなのでしょう…46砲よりデメリットが低いと噂がありますが、レア装備所以の効果だとすると頷ける…ような気も…（あいまい）
今のところ私は51砲を一度も使っていません。 爆発しそうで怖いのです（笑） その上、武蔵すら46砲では無く41砲や38砲を使っています！

外れるストレス＞＞＞大破止まりのストレス

このビビりの図式が私をフィット砲信者にするのです！ 勝つことではなく自分の身を守ることしか考えていないクソ提督です（笑）

私の中では鶴さんは捨て台詞というよりも 「楽しみは取っておくものだ」 と余裕を吐く提督のため、夏イベの目玉である新しい装備システムによってレ級を吹き飛ばしてくれると信じています！

新システムでレ級が超性能になったらどうしよう…（震え声）

Re: タイトルなし

>ギコさん

甘やかす系の艦娘だときついかもしれませんが、管理するのが得意なタイプの艦娘が
提督に近い位置にいるとやはり財布の紐は握られるのかもしれません。
あとラストを残すだけ、なんだけど最後がきついんですよね。4-5ほどじゃないけれど。

46cm砲も51cm砲もメリットもデメリットもない、と聞いていたので今回51cm砲を
積んでみましたがよかったのか悪かったのか。改修するのが一番でしょうが
あれは資材を食いすぎますしね。

フィット砲信者は私もですね。金剛の35.6もビス子の38も完全に固定しています。
威力不足は+maxで補えばいいという逃げを打っていますし。
というわけでクソ提督二号です(笑)

新システムでレ級がちょうせいのう？すでにちょうせいのうで厄介なのですが！
倒しやすくなればいいですねー。
「楽しみは取っておくものだ」と余裕がありそうで、小心者の私はやっぱり倒してしまおうかと
今もびくびくしています。
どちらかといえばフルメタの相良軍曹がいうところの「獲物を前に舌なめずりは三流のすること」と
いうのを肝に銘じ、「獅子は兎を狩るにも全力を尽くす」で行動しています。
なんだかイベントよりも5-5ラストの方が怖くなってきました。早く片付けたい！

僕もついに艦これデビューしました！
解からないことばかりなので、攻略法とか参考にさせてもらいます。
とりあえず、ラブリーな五月雨と柱島を周回してます。

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潜水艦絶対○すマンの２マス目で支援が来ない時の絶望感＼(^o^)／

今月はエリレがあらぶりまくりふと潜水艦にダメコンつけようかと頭によぎってしまった。最終ならボスにエリレがいないから消費する心配が限りなく少ないのでありっちゃありなのか・・・な？

Re: タイトルなし

>chippyさん

ついに始められましたか！久々の新人さんですね。
システムも複雑になってきて覚えることも初期より多いですが
轟沈さえさせなければ大体リカバリーきくので色々試してみてください。

何か分からないことがあればお答えしますので、このブログでもツイッターでも
気軽に声をかけてくださいな。


>ROYさん

2マス目は前回楽勝楽勝(鼻ホジーでやっていたら今回何度もやられています。
支援来た、先制雷撃で残り1隻、大和の砲撃…外したぁ！？となることも何度も。
あ、これ大破は決まっていたんだなとその瞬間に理解して覚悟しますわ。

ダメコンは考えますねー。旗艦の58以外はカットイン期待できないしありかも
しれませんね。その場合決戦支援ももう少し火力か全キラ検討した方がいいのかな。