再びの南方戦線  

事前作戦会議 -大淀通信室-

夜になり出先から提督が帰還した。
その報を聞き大淀はすぐに資料をまとめ執務室へと急いだ。

挨拶もそこそこに本題に入る。
「まずはこちらを。先程司令部よりの次期作戦についての情報が届きました」


「時期作戦は南方への輸送作戦とそれにまつわる海戦となるようです」

資料を見るなり帰ってきたばかりで疲れが残る提督の顔が一段と曇る。
「また南方、しかも戦闘艦艇を用いた輸送作戦絡み。あの戦争から70年、再び消耗戦の様相を呈してきたな。人類はあの戦争から何も学ばなかったのか。歴史は繰り返すというが、これも因果なのかそれとも人の業か…」
一言目に出た言葉が作戦内容ではなく予想外の切り口だったため大淀は少し戸惑う。
「…あの時と違うことは『消耗戦の果てには敗北がある』ということを知っているということです。同じ結果にはさせません」
「そうありたいものだ…。無尽蔵とも思える深海棲艦相手に消耗戦をするのは米軍相手よりもしんどい」

「さて、作戦モチーフとなるのはやはりコロンバンガラか?」
「はい、大方の予想はそのようになっています。命令書に神通がいることからも可能性は高いでしょう」
「そうすると神通は外せんな。装備として探照灯もキーになる可能性がある」
「他に作戦に参加し、艦隊にいる艦娘は以下のとおりです」

鳥海・川内・雪風・谷風・浜風・皐月・三日月

「ほぼ主力を張れるメンバーだな。問題はなさそうだ」
「コロンバンガラ以外の関係しそうな海戦はこちらです」

778.jpg

「用意がいいな。だから大淀は好きなんだ。この赤字は何の意味だ?」
「撃沈された艦が赤、緑の萩風と嵐は邂逅が噂されている艦です」
「ビスマルク海海戦があるな…ダンピール海峡の悲劇。あの海には出撃させたくはないものだが」

提督はしばらく眺めた後、別の資料と見比べた。
「この中では白雪・高波・荒潮・長月が特に練度が低いようだ。これら撃沈された艦が今回のキーとなる可能性が高い」
「そうかもしれません」
「五連装酸素魚雷の量産具合はどうだ?」
「現在11基、うち改修済みが4基となっています」
「次期作戦にはとりあえずは十分というところか。よし、五連装酸素魚雷量産計画の優先度をやや下げよう。まずは白雪と長月を召集しろ。残り一週間で集中錬成に入る。後半の一週間で高波と荒潮だ」
「はい。前半で駆逐艦白雪・長月の錬成、後半駆逐艦高波と荒潮の錬成に入ります」
「…掛かれ!」
大淀はすぐに駆逐艦寮へと足を向けた。

一人になった執務室で男のため息が漏れる。
「駆逐艦主体の作戦、おそらくドラム缶を積んだ状態で。厳しい戦いになりそうだな…」


大淀の召集を受けた白雪と長月は久々の実戦に喜んだものの、3時間後には後悔することになるがそれはまた別の話。




秋イベント情報チラ見せ

モチーフとなる作戦が少しだけ明かされました。また南方で厳しい作戦となりそうです。
せっかくなので久しぶりにSS仕立てに。大淀さん主人公のこのシリーズ、「大淀通信室」として今命名しました。

コロンバンガラはまず確定としてもあの海戦だけではイベントマップ全ては埋まらないでしょう。
他の海戦がいかに絡むか、もしくはifルートへ入るのか。まだわかりませんが今できる準備は出てきました。
これから4名を出来るだけ育成するのが精一杯でしょう。

イベントまでドラム缶を積んで行かせたくはないですが、高い確率でそうなりそうです。
あと夜戦マップがやたら多そうです。
秋イベント…夜戦…南方戦線…う…頭のなかで何かが…。
楽しい戦いになりそうです。

最深部がラバウルとかでないとすればもしかしたら久々に通常艦隊での決戦になるかもしれません。
連合艦隊よりも練度と装備が試される通常艦隊決戦は好きだったりします。
久々に大和と武蔵の全ポテンシャルを開放させたあげたいものです。


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category: 雑記

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tag: 秋イベント  SS  大淀通信室 
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コメント

相対的に練度が低いうちは、厳しい戦いになりそう。
まぁ・・・気楽に楽しみます!!

ちっぴー #- | URL
2015/11/05 06:34 | edit

Re: タイトルなし

>ちっぴーさん

練度が低いときついのは確か。でも楽しむことはむしろ最初のほうこそ出来るかもしれません。
一度イベントを体験して大体雰囲気は分かったでしょうから今回は納得の行くところまで行けたらいいですね。

鶴 #- | URL
2015/11/05 20:15 | edit

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